観劇日記

観たものの忘備録的感想

【異人たちのルネサンス】自由ってなんだ?

好きなとこと同じくらい、アタマにハテナが飛ぶとこがたくさんあって、千秋楽も終わりましたし好きに書きます。(いつも好きに書いている)

 

まずは好きなとこ!


【これは良いれいか様 】

正統派悪役!イケメン悪役!!れいか様の「良い子だ」に胸がギュンッてなりました。

いいな、私もれいか様が投げたもの拾いたい。

 


【えび様】

腹筋。拝。ありがとう&ありがとう。

酒場の場面は忙しい…!


【94期】

私の見間違いじゃなければ、94期が並んで舞台を横切る場面があったと思うのです。

カーニバルの中でトルコダンサーズが上手から下手に横断するとこ、かと…。

あそこはちょっと泣いた。かけるさん…


【ペルジーノ】
優しさが光る。誰に対しても優しいひと。レオナルドにも、サライにも。


ところで「マスケラータの夜に」の場面で机の上に登る直前、一瞬女の子達を煽る手の動きが最高。カモンってするの。からの、机の上でのターンで私の中の何かが爆発します。そうやってチャラさをちょい見せするのやめてくれませんか。ペルさんあれでしょ、ナチュラルにモテるタイプでしょ、でも今は芸術が第一だから彼女とかはちょっといいかな、工房のみんなといる方が楽しいしな、みたいなそういう人でしょ。(決めつけ)


【ペルジーノとレオナルドに想いを馳せる】
ペルジーノが「レオナルド!」て呼ぶ率の高さよ。それだけ気にかけてんだろな。お兄ちゃんだもんね。ほかの工房メンバーとはちょっとレオナルドに対しての目線が違う気がします。
澄輝さんがお茶会で言っていた「ペルジーノにとってレオナルドは大事だけど遠いひと。近づきたいけど近づけない」が見ててその通りだなと思いますし、「だけどレオナルド自身の事は好き」というのが彼の真意であり一番大事なとこなんだろうなと。レオナルドの才能はもちろん意識するんでしょうけど、それよりも友人としてレオナルド自身の事を気にかけられるひと。「職人」と「巨匠」という(他人が勝手にひいた)線を飛び越えて、友人同士「人として」のレオナルドを気にかけられる心の持ち主。そんな風に思います。

 

 


そして残念に思うとこ!

 

【感情移入の難しさ】
なんか感情が動かない。ストーリー??
真ん中らへんのカーニバルはたのしいけれど…
集中力がどうしてももたない。それが本当に残念でした。登場人物の気持ちがつかめない。

正直、みんな、何がしたかったのか、行動の目的がなんだったのか、そしてそれを達成できたのかできなかったのか、そのあたりがわからなくて上手く消化できませんでした。


モナリザ バーン】

大変に無粋な感じがした。世界が崩れるというか。
どうしてもモナリザに結びつけるのなら、絵そのものを見せないで、演技で表現して欲しかったです。客席がまどかちゃんで思い描く「想像」のモナリザがよかったです。だって実際のモナリザは違うひとをモデルにしているのだから。見せたらだめだよ。
そして本物の絵を大きく拡大されたのも実に冷めた気持ちにさせられました。本物のモナリザはもっと小さくて、大きさそのものに美しさがあって、意味があったと思うので。


【自由とは】
この作品でいう「自由」てなに?これが一番わからない。飛べない女の子の話なのに最後まで飛ばないからモヤモヤする。なにが彼女の自由なのかわからない。
死ぬ間際に「こんな気持ちはじめてよ」って言うけど、なんで?死ぬことが飛ぶことなの?それとも初めてグイドの意向に逆らって街を出る選択をしたから??だとしたらタイミングがよくわからないよ…
結局、彼女は飛んだのか?飛ばなかったのか?私がわからなかっただけで、実は飛んだことになっているのか??
どちらでもいいが、「わからない」というのが一番もやもやしました。お話の根幹の部分だと思うからです。この作品のテーマとは。


レオナルドも「ただ自由でいたいだけだ」ってお父さんに言うけど、結局自由は手に入れたのだろうか?彼の望みはどうある事だったのだろう。


わかんないよー助けてかしこいひと

 

 

最後に。

 

群舞。

あかいふくきたかっこいいひとがいる。

 


\(^o^)/