観劇日記

観たものの忘備録的感想

【白鷺の城】いいのかい?こちとら厨二病キャリアだぜ


「おのれ!またしても…!」
「そう…またしてもだ…」

 


これこれこれ!!!
こういうまかまど観たかったんです!!!!(落ち着いて)

 


妖狐界のカリスマまどか様。
時をかけるイケメン真風様。


設定だけでもう大勝利です。大変おいしいです。ありがとうございます。
夢で幾たびも出会う相手。何度生まれ変わっても魂は同じ。今生では叶わねど終わりではなく、「次の私」がまた彷徨う。CLAMPを彷彿とさせるときめきですね。最高。最高です。
よかった自分が中学二年生の時にこの作品と出会わなくて。


まかまどの、こう、デロデロしすぎない感じが大変好みでした。
自立している二人の関係が好きなんだなきっと。


まどかちゃんが一見、可憐で少女らしいから余計にぐっとくる設定だと思うんですよね。
やっぱり個人的に、まどかちゃんは典型的な「守られる」系の女の子より、強くてかっこいい感じの方が好みです。玉藻前様みたいな。
いやほんとに玉藻前様好きだ。


こういう、可愛らしさの中に強さのあるまどかちゃん、大好きです。
「見忘れるものかや!!」うん、最高ですね。


お衣装は、平安の長袴が妖しくて好きです。(余談ですが「長袴」という言葉がわからなくてお友達に「長い…ズボンみたいなの…」と言ったらこの言葉を教えてもらいました。覚えました。)禁欲的なのに吸い寄せられる感じにぐっときます。対して、妲己のお衣装のモフモフは開き直っててそれはそれで人間ナメている感じがあってとっても良いです。まどかちゃんに大変似会う!もっとお写真ください!!


そしてまた真風さんが文句なしのイケメン陰陽師なのでときめきが半端ないです。平安の場面で綺麗どころを侍らかしながらゆるりと登場された時には「はーーー」てなりました。文句のつけようのないイケメン。いつの時代でもイケメン。
そんな真風さんが空に五芒星を描いたり、扇子を咥えたり。誰だそんなこと思いついたの。大野先生ですね心からお礼申し上げます。
真風さんに「斬ッ!」て言われて散りたい。

(ちなみにこの「斬ッ」も最初わからなくて、お友達やフォロワーさんが教えてくれました。いつもありがとうございます。)

 


全体的に華やかな色味が新鮮でそれだけで心踊りました。加えて、どちらかというと現代的で雅すぎない音楽とのバランスが結構好みでした。


残念なのはチョンパがなー!典型的なのものを期待していただけに惜しく感じました。それでも「わあっ」とはなるのだけど。「新源氏物語」などで典型的なチョンパがもたらす感動効果の高さを知ってしまったので、宙組でも見たかったなって。なんていうか、もっとやれた、と思ってしまうのです。それを差し引いても華やかですけどね。平安の鮮やかな色味、ほんとに好きです。ちょっと涙がでるくらい。あの独特のユメユメしさには心動きます。

 

あとフィナーレのお祭ね!楽しくていいね!!人員を出し惜しみしない事が宝塚の良さのひとつと思っており、舞台が人でいっぱいなのが好きなのです。賑やかで華やかで明るくて良い場面。どこか殺伐と追いかけっこをしてきたまかまどが、生まれ変わって、今度こそふんわり幸せに恋をする。ああーー運命っていいなーハッピーエンドっていいなあーーー


全体的にはそんな感じです。

 


以下、細かい色々です。

 


【これは良いれいか様】

上皇様が好きすぎてたまらんのです。「どうした?玉藻前」というセリフのゆったりさ…なんといえばいいんだろう、絶妙な「おじゃる感」というか…。お狐ちゃん達にたぶらかされている時の恍惚としつつも品がある雰囲気が大変よき。こういう凛城様もっとください。

 

【お狐ちゃん達】

けもみみ祭りだー!!コンコンする宙娘ちゃん達が最高にかわいいです。飛び方が好き。「ぴょんぴょん」じゃなくて「ひょいひょい」って感じの飛び方(伝われ)。任氏ちゃんや八重ちゃん以外も、みんなそれぞれお名前のある個体なのかしら。


【古代中国のえび様】

最高です!!!も、ほんと…最高です!!!(語彙)なんなんだろう。まさに狐。コンコンッて鳴き声きこえてきそうな。お化粧も、表情も、なにより動きのひとつひとつがほんとにコンコンしてて、大変素晴らしかったです。ずっとみていたい。

 

【白鷺城戦】
開門!からの流れがRPGのボス戦ぽくて好きです。お狐ちゃんたち→中ボス戦→からの本丸まどかちゃん、というセオリーをちゃんと踏んでいる感じ。ドコドコしている曲も好きです。メインテーマのラスボスアレンジって、滾るものがあるよね…

欲を言えば、すっしーさんにはりんぴょう…でそれぞれ手印を結んで欲しいです←


玉藻前様の封印】
玉藻前様ていつ封印されてしまったのだろう。それだけわかんなかったです。封印されるシーンはないですよね?基本的に取り逃がすか見逃すかのジェントル対応でしたよね真風さん。封印されるエピソード欲しかったなー、無くてもお話は理解できるけど、単純に、そのくだりが観たかった。

 


【日本物 × 澄輝さやと様】
大  正  義  ! ! !
信じてた。私、目元に朱の入った澄輝さんが見られるって信じてた。


なんでしょうね、錦上花を添えるとはまさにこの事でしょうかね。どんな表情も堪らなくお美しかったです。


真風さんが転生する度、大変に見目麗しい方が同じく転生してはいつも近くにいるものだから、もしかして魔性のものなのではと心配しちゃいましたよね。大丈夫かな、真風さんに正体気づかれたら「斬ッ」されちゃうかな。気をつけてほしい。


とにかく舞の動作のひとつひとつが大変に雅やかで。翻す手の美しいこと。前世は公家とかそういうご身分でいらっしゃいました?お祭の場面なんかはこう、お忍びの若様が如しでした。日本物でもロイヤル。


ところで狐のお面をかぶった澄輝さんが出てきた時はほんとどこの二次創作かと思いましたよね。しかも見間違いじゃなければおててコンコンされてましたよね??んーやっぱり妄想だったのかな(^o^)そうだよね(^o^)そんな都合の良い公式あるわけないよね(^o^)


……本物なんだよなあ(^o^)

 

 

そのような事を考えながら観ています。

他にも愛月さんと松本先生の苦しくも美しい離別、美風さんと花音さんの貫禄、武人達の熱、女化ヶ原での「まどち爆誕」…いろいろとツボが多いです。特に武人達ね、妄想の風呂敷を広げたら大変なことになりそうですよね。

 

あと何回観られるのかわからないけれど、千秋楽まで楽しみたいと思います!!